CWOの前川が綴るコラム-現場からの「協働革新」 2020年6月15日

オンライン飲み会の会社補助をLINE Payで支給する

業務フローの電子化をめぐる物語

緊急事態宣言は解除されたものの、以前のように毎日当たり前に出勤することもできず、ましてや飲みに行けるような状態ではないので、もう3ヶ月ぐらい一切飲みにも行っていない。かみさんには言えないけど、さすがに家の食事も飽きてしまった。

そんな中、ちょっと前まで僕的には一人カラオケと同じくらい不思議な存在であった「オンライン飲み会」なるものがすっかり市民権を得て、僕たちの会社でも歓送迎会や打ち上げなどのイベントを含めて普通に実施されるようになった。さらに最近では多くの会社が、「オンライン飲み会」の酒代を会社で補助するようになっているようである。

各社とも、テレワークでは社員同士が業務以外で交流することが少なくリアルでのコミュニケーション構築が難しいので、「オンライン飲み会」で社員同士のコミュニケーションの活性化を図っている訳だが、僕たちの会社でも、一定の条件で「オンライン飲み会」の補助が会社から出ることになった。

しかし人事・総務も含めて会社のほぼ全員が在宅勤務であり、オンライン飲み会の酒代のためにオフライン業務が増えたのでは全く本末転倒である。それでなくてもコロナ禍の人事・総務の担当者は何かと大変なので、極力余計な手間は掛けたくないところである。

そこで、僕らの会社ではオンライン飲み会の補助申請をSmartDBの承認ワークフローで申請し、承認されたら自動的に参加者一人一人のLINE Payにお金が支払われる仕組みを「LINE Pay かんたん送金サービス」で用意されているpartner-deposits APIを使用して作成した。

当初、LINEアカウントとLINE Pay IDを混同されるなど、若干のドタバタはあったものの、必要以上の手間を掛けずに運用が回っているようである。

しかし小学校1年の娘が会社のオンライン飲み会に参加したがるのは困ったものだ。オンライン飲み会に参加してはZoom画面に向かって歌を歌ってみたり…きっと注目されるのが嬉しいのだろう。「次はいつ?私も絶対参加するから言ってね。」と、オンライン飲み会を一番楽しみにしているのは娘なのだ。いつも邪魔が入ってご迷惑をお掛けしております。

全く関係ないが、子供の丸暗記力には驚かされる。言葉の意味も分からないくせに、聞いた歌を次から次へ耳コピで聞いたまま(若干の聞き間違えを含めて)丸暗記するようなことは、とても大人の我々にはできない芸当である。

プロフィール
前川 賢治
株式会社ドリーム・アーツ 取締役 執行役員 兼 CWO(チーフ・ワォ・オフィサー) 前川 賢治(Kenji Maekawa)
  • 大型汎用コンピュータ向けソフトウェア製品の輸入商社である株式会社アシストにおいて、製品開発を担当。 1996年にドリーム・アーツ設立に参画。
  • 本コラムでは、バブル後の大不景気を経て企業体質も健全化に向かっている現在、より現場力を高めるために「人」の「協業」をいかに支援し、革新していくべきかを考えます。

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