2001年2月8日

“ケータイ”で世界的に先行する日本のモバイル・インターネット技術とその爆発的な普及を背景に、最新のビジネス・モバイル環境から旧来のレガシー・システムまでを統合的にサポート

株式会社ドリーム・アーツ(以下、ドリーム・アーツ:本社東京都港区、代表取締役社長:山本孝昭)は、大規模法人組織における新たなビジネス・コンピューティングの統合化基盤となる次世代eビジネス統合プラットフォーム『InterBrain®(インターブレイン)』を開発したと発表しました。『InterBrain®』は、世界的に日本がリードするiモードをはじめとする次世代モバイル端末から、組織内のレガシー・システム(既存の旧型システム)までを統合的にインターネット環境下でサポートするために、コンピュータ業界の世界標準にも完全準拠した上で、最新のインターネット技術であるLDAP、XML、SSC*等の基盤技術を世界で初めて統合化したeビジネス統合プラットフォームです。

ドリーム・アーツが『InterBrain®』を開発した背景として、日本のエンタープライズ・コンピューティング環境がより顧客に密着した末端社員や市場顧客そのものとの接点を重視して急激に”川下化”するのを受け、携帯電話、PDA:電子手帳、パソコン等の様々なデバイスが広帯域ネットワークで接続され、場所や時間を選ばずにネットワークに接続できるユビキタス・コンピューティングへの対応が非常に重要性を増してきたという点があげられます。国内のこの状況は世界的なビジネス・コンピューティングのトレンドをリードしたものであり、このユビキタス・コンピューティングをビジネスの現場で実現するためにドリーム・アーツは『InterBrain®』の開発で下記の3つのコア・ソリューションを同時に実現することによりこれを可能にしました。

  • 「LDAPによるシングルサインオン」新旧システムの統合的なアクセス管理を実現
  • 「XML/SOAPによるデータ交換」新旧システム間のデータ交換を実現
  • 「XML/XSLTによるマルチデバイス統合」多様なモバイル端末固有の環境から独立した開発/稼働環境を実現

これら3つのコア・ソリューションを1つのシステムとして統合し、製品化を実現したのは『InterBrain®』が世界で初めてであり、ユビキタス・コンピューティングの実現を強力に加速していきます。また、これまでのこの種のソフトウェアは欧米で開発されたものが主流であったため、日本語化に問題がありましたが、『InterBrain®』は初めて日本語に完全対応し、多言語化にも全く問題なく対応することができるようになった点も大きな特長です。

次世代eビジネス統合プラットフォーム『InterBrain®』に期待される主な用途として以下のようなものが想定されます。

レガシー・システムと新システムの統合

企業の既存資産を保有するERP(Enterprise Resource Planning)、SCM(Supply Chain Management)等に関わるレガシー・システムとCRM(Customer Relationship Management)、B2B(Business to Business)、SFA(Sales Force Automation)等のIP(Internet Protocol)ベースの新しいシステムをeBusiness環境において同一プラットフォーム上で稼動、統合。

iモード等のモバイル端末を活用したビジネスアプリケーション

マルチデバイスに対応し、全てのアプリケーションをユビキタス・コンピューティング環境で利用することができるため、各種モバイル端末を活用したビジネスアプリケーションとして本格的に活用可能。

データセンターにおけるサービスレベルの向上

既存システムには一切手を入れずに各種モバイル端末向けの情報提供ASPサービス等、データセンターのサービスレベル向上を実現。

EIP(Enterprise Information Portal:企業情報ポータル)の開発

EAI(Enterprise Application Integration:システム統合化)プラットフォームとデバイス・インテグレーション・プラットフォームの2つの統合プラットフォームにより、企業のEIP開発を強力に支援。

次世代ビジネス・アプリケーション・システム

B2BをはじめとするXMLベースの各種次世代ビジネス・アプリケーション・システムの開発を強力に支援。

以上の主な用途に加えて、ドリーム・アーツは今後本格的な大規模EIP構築の実現を目指し、『InterBrain®』と当社の開発したナレッジマネジメント支援型次世代グループウェア『INSUITE(インスイート)』との統合を予定しています。

『InterBrain®』の導入については、既に電機業界、化学繊維業界、及び通信業界大手とのプロジェクトを計画しており、販売についても大手コンサルティング会社、システムインテグレータとの販売提携を進行中です。今後も、ドリーム・アーツは次世代eビジネス統合プラットフォーム『InterBrain®』の更なる開発及び『InterBrain®』を利用したソリューション開発を進め、エンタープライズ・コンピューティング市場向けの具体的なビジネス・ソリューションを提案、提供していきます。また、当社はこの『InterBrain®』開発を起点に本格的な海外進出も視野に入れ今後のビジネスを展開していきます。

今回の『InterBrain®』の開発は、ドリーム・アーツが総務省の認可法人である通信・放送機構(以下TAO(Telecommunications Advancement Organization of Japan)本社:東京都港区、理事長:白井太)の通信・放送研究成果展開事業(創造的情報通信システム開発事業等)に基づく研究開発を受託して行われたものです。TAOの実施するこの委託研究は、教育、交通、福祉等国民生活に身近なサービスの向上や企業活動の効率化に資する高度な情報通信システムの基盤となる汎用的なシステム構築技術について、自治体、大学等の協力、民間企業への委託研究によって研究開発を実施するものです。ドリーム・アーツは世界的にも数少ない最新モバイル・コンピューティング技術と大規模ビジネス・コンピューティング技術を併せ持つIT技術開発企業として、平成12年7月7日から平成13年3月31日の期間で研究開発を受託いたしました。

*SSC(Server Side Cookie)について

iモード等のCookieを利用できない端末においてもCookieを利用したアプリケーションを全く変更無しに動作させることを可能にした機能。※特許出願中

通信・放送機構(TAO:Telecommunications Advancement Organization of Japan)について

通信・放送機構(TAO)は、通信衛星・放送衛星の管理・運用などを行うため、通信・放送衛星機構法により、郵政大臣の認可を受けて昭和54年8月13日に「通信・放送衛星機構」として設立された総務省認可法人です。平成4年10月1日、通信・放送衛星機構法が改正され、通信・放送技術の向上を図ることなどの目的を追加し、研究開発に関する業務を追加するとともに、名称を現在の「通信・放送機構」に改めました。通信・放送機構は、情報通信分野に関する研究開発の実施、通信・放送事業の高度化等に関する各種事業支援、通信衛星及び放送衛星の位置・姿勢の維持管理等を行う衛星管制を主な業務内容とし、情報通信分野や通信・放送事業の発展に寄与しています。