2015年8月26日
コンサルタントの眼

現場探訪 第1回某金融機関様のプロジェクトを紹介

だいぶ涼しくなりましたが、皆さまいかがお過ごしですか?ドリーム・アーツのお客さまやプロジェクトの様子をご紹介する新コーナーが始まります。第1回は「プロジェクト・キックオフ」です。金融サービス大手のお客さま(お名前は出せませんが、皆さまきっとご存知の有名な会社です)のSm@rtDBプロジェクト・キックオフ現場の模様をお伝えします。本日はドリーム・アーツの会議室にお越しいただいています。

すでにミーティングが始まっていますが、どんなことをお話ししているのでしょうか?プロジェクト・マネージャーの佐藤に聞いてみます。“担当A”は別の金融機関のお客さまのプロジェクトを1年ほど経験した後、こちらのプロジェクトにアサインされました。ドリーム・アーツの製品技術、業務への利活用の素養に加え、金融機関様におけるプロジェクトの進め方を押さえています。

担当A

「今日は、今後2ヵ月のプロジェクト期間で実施するタスクのすり合わせを行っています。これまでのご相談内容を元に検討会の開催スケジュール、各回のアジェンダ案を作ってありますが、もう一度お客さまの状況、リクエストを確認し、アジェンダを最終化します。ドリーム・アーツというと、お客さまとちょっとお話をすると、エンジニアがすぐプロトタイプを作って実機ベースで機能を作りあげるというイメージがあるかもしれませんが、実は基礎検討、方式設計、要件定義、設計開発といったオーソドックスな進め方をするプロジェクトもあります。対象業務範囲が広がり、プロジェクトの規模が大きくなる場合などですね」

 

ちょっとお客さまにも聞いてみましょう。本日のお打ち合わせはいかがでしたでしょうか?

お客さま

「ドリーム・アーツさんにお借りしている検証環境を使って、スマートDBの操作、機能はだいぶ自習してきましたので、今後の基礎検討では業務アプリケーションを設計するうえでのポイントや陥りやすい間違いなどを中心としたナレッジ・トランスファーをお願いしました。」

少しご説明をすると、検証環境というのはクラウド上に構築された小規模な「ひびき®Sm@rtDB」です。管理者機能を含め、お客さま毎に貸し出しをしています。お客さま自身で「Sm@rtDB」を操作することもできますし、同じものをドリーム・アーツから参照、操作することで的確にご質問に回答したり、ちょっとしたトレーニングを行ったりもしています。

担当B

実際に検証環境を通じて、質問回答を担当してきました。「メールでご質問頂いた内容だけですと、機能中心の回答となってしまうのですが、検証環境で基本的な情報や前後の流れを確認できると、本来お客さまが実現したいことを想像することができます。その流れでお話できると、お客さまも我々も相互に理解が進む感触があります。またDBや画面の定義情報をダウンロードして別環境に移すことができる点もメリットだと思います。お客さま専用開発環境をこれから構築しますので、実際引越しを行っていきます」

お気付きの方もいらっしゃると思いますが、オーソドックスと言いつつ、ドリーム・アーツのプロジェクトの進め方はユニークです。キックオフ前から弊社のみならず、お客さまにもしっかり時間を取ってもらってソリューションの理解、勉強をしていただきます。インスイートやスマートDBといったソリューションがあるからこそできるスタイルですが、実はナレッジ・トランスファー以上の効果があると考えています。それはお客さまと弊社のメンバーが相互に質問したり、教え合う体験をすることで、プロジェクト初期段階から自由に議論、言い合える仲になることです。これはプロジェクト全体の成功にとって大変重要なことです。 次の絵を見てください。プロジェクト・コミュニケーションがいかに難しいか、一方向的な伝言ゲームがどれだけプアーな結果をもたらすかを象徴的に表しています。

プロジェクトの推進において、プロジェクト計画書、体制、会議体運営方針、工程表・進捗管理、課題管理表、要件定義書、システム設計書…などのプロジェクト管理の道具立てとクオリティが重要なことは言うまでもありませんが、最も大切なことはプロジェクトメンバーの相互信頼、相互期待と考えております。Baas(Best practice as a Service)、アジャイルなどさまざまなスタイルはありますが、この点はすべてドリーム・アーツのサービスの共通項と肝に銘じております。

本日のお打ち合わせも終わったようです。お客さまもリラックスしたご様子です。