2000年12月20日

ユニクロのナレッジマネジメント支援型店舗情報共有システム”UMIX”をXMLベースで開発 -ドリーム・アーツの先端インターネット技術及びナッレジマネジメント技術を採用したファーストリテイリング社が業界に先駆けて店舗情報共有を実現するシステムを導入-

株式会社ドリーム・アーツ(本社:東京都港区北青山、代表取締役社長:山本孝昭)は、株式会社ファーストリテイリング(本社:山口県山口市、代表取締役社長:柳井正)が全国展開するカジュアルウェア専門店ユニクロのナレッジマネジメント型店舗情報共有システム「UMIX ( UNIQLO Merchandise & Marketing Information Complex )」をXMLベースで開発したと発表しました。UMIXは、2000年10月より東京本部にて試験稼動、11月中旬より全国のユニクロ店舗にて本格稼動されています。

ファーストリテイリング社は、みんなの「カジュアル」を創造する企業を目指し、独創的かつ合理的な事業展開により、急速に事業を拡大してきましたが、ユニクロ店舗が急増するにつれて出店形態や商品等の急速な多様化が進み、各店舗から店舗運営の有用なノウハウや事業計画に対する現場の活きたアイデアが数多く創造、蓄積されるようになってきました。これを受け、ファーストリテイリング社は、業界の中でもいち早くこれらの情報を組織全体で共有するシステムの重要性を認識し、より効果的なストアマネジメントを実現する為に先進インターネット技術を保有するシステム開発会社であるドリーム・アーツ社に店舗情報共有システムの開発を依頼しました。

ドリーム・アーツ社は、数々のECシステムやイントラネットシステム開発で実証された先進のインターネット技術、及びナレッジマネジメント支援型統合グループウェアINSUITEファミリーの開発で得たナレッジマネジメント関連技術を利用し、ユニクロ本部と全店舗で業務情報を共有することを可能にするナレッジマネジメント支援型店舗情報共有システム”UMIX”を開発しました。これによりファーストリテイリング社では、本部が各ユニクロ店舗からメールやミーティングなどを通して得た有益な店舗情報、店舗運営のノウハウやアイデア等を”UMIX”を利用してビジュアル化し、全店舗にリアルタイムで発信することが可能になりました。また、ファーストリテイリング社は”UMIX”の導入により、各店舗への権限委譲による創造的な店舗経営を推進できるIT基盤の整備を実現しました。

“UMIX”は、XML、DHTMLの技術をベースに開発されたWeb上で動くナレッジマネジメント支援型店舗情報共有システムであり、ファーストリテイリング社がかねてから目指している店舗自立経営のための情報共有を実現する店舗支援ツールです。”UMIX”は、各ユニクロ店舗毎の業務を支援するポータルサイトで、本部から送られてくる業務上の必要情報が一目でわかるように構成されています。また、業務・イベント関連情報を共有するスケジュール機能や、各部署のドキュメントをWebページとして生成・管理するハイパースマートページ機能も搭載されており、操作性に優れ、分かり易い体系的な情報共有を実現しています。

ドリーム・アーツ社による”UMIX”の開発は、第1フェーズとして情報共有システムアーキテクチャー、本部情報発信システムを開発し、第2フェーズとして本部及び店舗間の双方向コミュニケーションを実現する店舗発信情報機能、社員紹介データベースである人事アトラス他の開発を計画しています。第2フェーズ以後も、ドリーム・アーツ社とファーストリテイリング社との間では更なる開発計画が予定されており、ドリーム・アーツ社はユニクロのストアマネジメントをその先端インターネット技術で支えていきます。また、ドリーム・アーツ社は、今後もその先進インターネット技術及びナレッジマネジメント技術をベースとした高付加価値受託開発事業を展開していきます。

株式会社ファーストリテイリングの業務システム部 部長 岡田章二氏は、次のように述べています。

ファーストリテイリング社は、UMIXの導入により、本部⇔店舗間及び店舗内で、店舗運営に必要な各情報の共有を支援する事が可能となり、全社で目指している店舗自立経営の実現を推進していきます。ドリーム・アーツ社とは今後も開発計画が予定されており、その先端インターネット技術、ナレッジマネジメント技術に支えられたシステム展開に大きな期待を寄せています。

※文中に記載のすべての会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

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