ポスト内部統制セミナー
ポスト内部統制セミナー 形骸化させない為の攻めと守りのベストバランス

ポスト内部統制セミナー
形骸化させない為の攻めと守りのベストバランス

業務改善といっても、事業のコアなビジネスプロセスを見直しボトルネックの解消やコストダウンを図るような大掛かりな業務改善もあれば、業務上のちょっとした工夫や改善の積み重ねにより得られる業務改善もあります。

基調講演には、牧野弁護士をお招きし、「ポスト内部統制企業価値向上のための内部統制」をお話いただきます。また、攻めと守りの要素をバランスよく取り入れるために仕組みとして求められるITシステムのあるべき姿を探ります。形骸化させないための内部統制を、皆様とご一緒に検討できれば幸いでございます。是非ご来場いただけますことを、心よりお待ち申し上げております。

概要
日時
2007年10月19日(金)14:00-17:10
会場

CSK青山ビルセミナールーム

銀座線外苑前駅

定員
80名(参加無料)
対象

経営企画部門や内部統制準備室の方で

  • 企業成長につながる内部統制を実現したい方
  • 財務報告の信頼性に加え業務の効率化も実現したい方

情報システム部門の方で

  • 内部統制要件を満たす企業情報ポータル
プログラム
14:00

オープニングご挨拶

14:10
牧野総合法律事務所弁護士法人所長 弁護士 牧野二郎氏

ポスト内部統制
企業価値向上のために必要なこと

牧野総合法律事務所弁護士法人
所長 弁護士 牧野二郎氏

内部統制という器を整えても、社員一人一人の魂が入らなくては機能しません。一方、膨大な業務を統制するには、業務のIT化が不可欠です。
内部統制の本格始動後にも企業価値の向上につながり、形骸化させないための取り組みとITの活用を考察いたします。

15:00
株式会社CSKシステムズ 流通・サービス第一グループ 内部統制事業推進担当 若山 仁宏 氏

『IT統制プロジェクトの現状と今後の課題対応のポイント』
株式会社CSKシステムズ 流通・サービス第一グループ
内部統制事業推進担当 若山 仁宏 氏

IT統制プロジェクトの現状を、当社実例を元にご紹介させて頂くとともに、ラストスパートをいかに乗り切っていくか?についてもご説明させて頂きます。また、取り急ぎの法(監査)対応により、後回しにせざるを得ない『本質的な改善対応(ポスト内部統制対応)』について、取り組むべきポイント等を少しでもご紹介できればと思います。

15:30

休憩

15:45
株式会社ドリーム・アーツ 営業統括本部 マーケティング部 部長 山本明志

『洗い出された内部統制対応への課題解決 ERPの利用方法』
株式会社システムインテグレータ
マーケティング部 興津 敦 氏

内部統制対応を進める中で、システム改造や人手による対応と対応すべき運用課題が明らかになりつつあります。これに対し、いかに効率的かつ、低コスト、高い信頼性を保ちつつ対応するか。市場において最も注目されている完全Web-ERP「GRANDIT」が実現する内部統制対応について、製品機能や事例を交えてどう対処すべきかをご紹介いたします。

16:25
株式会社ドリーム・アーツ 営業統括本部 マーケティング部 部長 山本明志

『洗い出された内部統制対応への課題解決『攻めの内部統制・形骸化させないための仕組み作り』
株式会社ドリーム・アーツ
取締役 営業統括本部長 吉村 厚司

財務・会計分野の対策が強調されがちな内部統制ですが、J-SOX法で規定される「財務報告の信頼性」確保でカバーする範囲は内部統制の目的の一部分に過ぎません。それ以外の、業務の有効化・効率性などの比重がはるかに大きく、非定型・付随的な業務を効率化することで、真の内部統制を実現できることを製品説明とともにご紹介いたします。

基調講演
牧野総合法律事務所弁護士法人 所長 弁護士 牧野二郎氏

ポスト内部統制
企業価値向上のために必要なこと

  • 牧野総合法律事務所弁護士法人
    所長 弁護士
牧野二郎氏

ノーツ移行の実体験を通して気づいた点を、3つのポイントとして整理しました。
2007年10月19日に”ポスト内部統制セミナー”が開催されました。基調講演には、個人情報保護や情報セキュリティ分野に精通し、近年は企業の組織改善を視野に入れた内部統制対策を積極的に推進している、牧野総合法律事務所 牧野二郎 弁護士をお招きし”ポスト内部統制 企業価値向上のために必要なこと”と題してお話頂きました。

内部統制というのは来年の4月以降にくる決算期をどうクリアするかという目前の課題だけには留まらず、非常に大きな課題になってきています。「内部統制構築を契機にして、企業価値をいかに高めていくか、つまり大きな戦略を持たなければいけない」と牧野氏は言います。戦略とは、この時期にこの社会情勢の中で、企業はなにを望み、どのような姿になるのか、社会は企業になにを求めているのか、それをどのように解決し、展開していくのかという、企業の立場を明確化していくこと。まさに役割を明確にし、成長することにポイントがあると説明します。

内部統制構築とは?

内部統制構築”と言いますと、なにか今年一年で構築が終わるようなニュアンスを受け取るかも知れませんが、内部統制は一回で完成するような生易しいものではありません。「内部統制というのはインフラの整備なのです。体制整備とか、さまざまな規則の整備とか文書化とか、いろいろありますが、それらは当座のものです」と牧野氏。

会社法に会社法施行規則というのが定められ、企業がやるべき内部統制の方向性が書かれており、”内部統制をキチッとしなさい”、”法令定款に適合する行為をやりなさい”、”効率的な経営をしているかどうか徹底的に点検しなさい”ということが要求されています。内部統制は”方向性の確認”、”管理の確認”なのです。ですから”体制整備”という言葉を使うのだと説明します。

企業の体質改善

「内部統制はインフラの整備であると先ほど申しましたが、もうひとつ言葉を変えて言いますと体質改善なのです」と牧野氏は言います。コンサルタントが形だけ整備をしたところで、コンサルタントが外れると元に戻ってしまいます。なぜなら、企業の文化、企業の体質が変わらなければ、外部から借りたものを戻したときには元の状態に戻るからです。それが企業の文化であり、企業の体質だからです。ですから、意識的に体質改善するという決意で望まなければなりません。 体質改善が進んでいるかのチェックについて、牧野氏は「社員の不平不満が見えるようになっているかを考えていただきたい。不平不満がどんどん出てきて、どんどん解消されていく、合理的に解決できる、という仕組みができているかどうか。そして社長自身が不平不満をいえるかどうか。このような仕組みが大切です」と説明します。

近年では、四半期決算というのが当然のように行われるようになり、会社によっては月月決算というケースも出ています。だんだんとサイクルが短くなる現状を受け、牧野氏は「今後の経営というのは、業務の記録を書くと同じように財務の記録が毎日書かれていくようになるでしょう。営業部隊とともに、その記録を常に作っていく。誰が記録したか全部分かる。ということをITの力を借りてやっていく。それをその日のうちに整理し、纏める。代表取締役は日々の売り上げを翌日には見ている。ということが出来る体制を作っていかなければならないでしょう」と言います。

これはITの力と体質改善によってはじめて実現することであり、今後は多くの企業が、このようなリアルタイムマネージメントを実施しなければなりません。「今後企業に求められているポスト内部統制の方向性は、企業価値をいかに向上させるか。効率的な企業経営を実現するか。ということに尽きるのだと思います」と講演を締めくくりました。

基調講演
牧野総合法律事務所弁護士法人 所長 弁護士 牧野二郎氏

IT統制プロジェクトの現状と今後の課題対応のポイント

  • 株式会社CSKシステムズ 流通・サービス第一グループ
    内部統制事業推進担当
若山仁宏 氏

IT統制の重要性

「IT統制することで、本来バラバラであったシステムや運用のやり方が整備され、またそれぞれのビジネスリスクの評価、分析などをきっちりと管理できるようになる。また、内部統制、業務処理統制の評価をする際に、もしIT全般統制が有効であれば、評価も効率よく行えます。

このような観点から、今IT統制を整備する必要があります」と若山氏は言います。つづけて、「IT全般統制整備プロセスの中で、時間がないのでいくつかのプロセスを省いて、とりあえず監査人に指摘されているところだけやる。という会社も出てきているのが実態のようです。しかし、きちんとした手順を踏まないと、後々困ることが起こるのではないか」と指摘します。

風土作りが重要

牧野氏が説明した”内部統制は自主改善をうながすやり方が必要”、”内部統制はインフラ整備である”というポイントを受け、IT統制は個社ごとに整備することが重要と若山氏は説明します。自身で自主的に改善してもらうような風土作りが一番重要であり、長期的には自主的に考えさせる文化を根付かせることが重要と事例を活用しながら解説しました。

IT統合管理

グループ各社で共通化できるITを統合していくこともポイントです。今後、新会社設立をしたり分社化したり、M&Aで会社を買ったりという中では、その度にシステム導入や整備するのではなく、IT統合により、スピーディーな導入・運用が重要です。決算早期化のメリットや、更には全体最適化によるTCO削減や情報共有にもつながります。若山氏は「IT統制は今年だけでなく、継続して考えなくてはいけません」と講演を締めくくりました。

システムインテグレータ興津氏講演
株式会社システムインテグレータ マーケティング部 興津 敦 氏

洗い出された内部統制対応への課題解決 ERPの利用方法

  • 株式会社システムインテグレータ
    マーケティング部
興津 敦 氏

続いて登場した興津氏は、はじめに「ERPを導入したから内部統制が全て実現できるとか、内部統制を対応するためにはERPを必ず導入しなくてはけないという話ではありません」と断った上で、ERPという仕組みが内部統制対応やIT統制対応していくときに有効に使えるツールであることを強調しました。

ERPの検討・導入状況

“2007 ERP市場の最新動向”という資料(調査機関:日経BPコンサルティング)からの統計情報によると、63%の企業が日本版SOX法への対応に取り組んでいますが、29.7%の企業は、いまだ内部統制への対応未着手であるという結果が出ています。回答企業の中には日本版 SOX法に対応する義務のない規模の企業も含まれますが、内部統制、J-SOX法への対応は、上場企業に限った課題ではなく、グループ企業の子会社であるとか、関係会社なども、親会社に関連して内部統制が必須になりつつあると説明し、ERP製品GRANDITについて、実際の導入事例を交えた紹介を行いました。

ドリーム・アーツセッション
株式会社ドリーム・アーツ 取締役 吉村 厚司

攻めの内部統制形骸化させないための仕組み作り

  • 株式会社ドリーム・アーツ 取締役
吉村 厚司

「内部統制の話というのは、いつまでにやらなくてはいけない、いろんな整備をしなくてはいけないなど、どうしても守りに走りがちになってしまいます。守りはもちろん重要ですが、先を見越して攻めに転じていくという視点で内部統制にどう取り組めばよいのかという話をさせていただきたい」と吉村は言います。「内部統制は企業の”体質改善”です。その体質の中には”戦略”がある。戦略というのは社員の皆さんがどう行動すればいいのか、という行動すべき規範を作ることで、それを浸透させることなのです。そういう意味では、仕組み作りは非常に重要なことなのですが、最終的には社員の人たちがどう働いていくのかという、人に焦点をあてた議論をしなければいけないと思います」と吉村は続けます。 「HOW=やり方を変える」だけでなく、「Where&What=何処で何をやるのか」が重要になっています。従来の改善、改革だけでなく、新たに何処で何をやるのかに挑戦しなければならないのです。 このような「やってみなければ分からない」状況下で企業・組織が特に強化すべきなのは以下の3点です。

企業文化、企業風土作り

内部統制の目的は”業務の有効性と効率性”、”財務報告の信頼性”、”コンプライアンス”、”資産の保全”の4つです。「会社法の問題も含めて牧野先生もおっしゃっていた通り、”業務の有効性と効率性”という視点、この部分をしっかり取り組みなさい。というのが、内部統制全体のフレームワークで言われていることです。”業務の有効性と効率性”という本来の目的をバランスよく実行し、業務の効率化や企業成長につながる内部統制を実施しなければなりません」と吉村は述べます。

内部統制を進めるうえでの課題

内部統制を進める上で守りと攻めのバランスが非常に重要です。当然、守りの施策を効率良く実施する必要がありますが、攻めの部分を忘れてはいけません。業務の効率化を形骸化させず定着させること、その土台作りが内部統制の根幹です。仕掛けを整備するだけでなく、企業の風土作りが非常に大事であることを吉村は強調します。

業務効率化のためにまず取り掛かるべきこととして、日常業務で社員が多くかかわる部分、オフィスの”非定型業務”をどのようにサポートしていけば良いか。さらに社員のワークスタイル、文化も含めてどのように進めていくかが内部統制を成功させる重要なポイントです。形骸化させない土台作りのために、現場の人たちが仕掛けやルールを受け入れるのか、自分たちの仕事として当事者意識を持っているのかを肌で実感してもらう必要があります。

ワークスタイルの変革からはじめよう

「見える化、一元管理、最適化を行うことで、PCに向かう時間を最小限にし、社員同士の対話やアイデアを熟考する時間など本来やるべき仕事にみんなの力を向けましょう。それが文化としての内部統制をしっかりすること、あるいは創造性の高い業務にシフトすることにつながるのではないかと考えます」と講演を締めくくりました。

システムインテグレータ興津氏講演
株式会社ドリーム・アーツ マーケティング部 栗木楽

ひびき®Sm@rtDBのデモンストレーション

  • 株式会社ドリーム・アーツ
    マーケティング部
栗木楽

続いて、ドリーム・アーツの製品デモンストレーションが行われました。栗木は「情報が内部統制のなかでも、文化をつくっていく上でも非常に大事です」と述べ、情報の”見える化”を実現する INSUITE®Enterpriseを紹介。また、協働を支援するWebデータベースである ひびき®Sm@rtDBに関しては、新機能のプロセスエンジンの説明を中心に”コンビニエンスストアで商品企画をする”という具体的なシナリオ設定でのデモンストレーションが行われました。

ひびき®Sm@rtDBは定型・ルーチンワークはもちろん、企画書作成など人が関わる形の定まらない業務まで柔軟に対応し、オフィス業務に携わる人をサポートします。「弊社は、人が絡む業務の中で付加価値が非常に高く、けれども非定型的な現場業務のためなかなかIT化、システム化できない部分の効率化に取り組んでいます。現場で工夫や改善を繰り返しながら仕事が効率よくできるような、人が関わる業務全体を包括してカバーしていることが特長です」とセミナーを締めくくりました。