CTフォーラム 2018
CTフォーラム 2018 開催報告

CTフォーラム 2018

日時
2018年12月11日(火)
会場
ウェスティンホテル東京

2018年12月11日、ウェスティンホテル東京にて「CTフォーラム2018」を開催いたしました。本フォーラムは、ドリーム・アーツのプロダクト/サービスをご利用いただいているお客さま、パートナー企業さまを対象にCT(Customer Trust:顧客信頼)推進活動の一環として発足しました。今年のCTフォーラムでは、ユーザー企業様の活用事例に加え、ドリーム・アーツがパートナーとして協創している日本マイクロソフトの森山様をお招きし、ドリーム・アーツとマイクロソフトのコラボレーションで広がる世界についてご紹介しました。加えて、お客さまと共に進化するドリーム・アーツのソリューションの未来についても、ご紹介させていただきました。

ドリーム・アーツ講演
株式会社ドリーム・アーツ 代表取締役社長 山本 孝昭

オープニングスピーチ

  • 株式会社ドリーム・アーツ
  • 代表取締役社長
  • 山本 孝昭

いままでの日本企業は、欧米の技術を取り入れ、お手本があるなかで成長してきました。しかし、これからは先行きのわからない、お手本となる成功例のない時代に突入します。さらにボーダーレス化が進み、日本企業は大きな変化の真っただなかにいるといえるでしょう。
IT企業でも、大きなビジネスモデルの変革が起こりました。今までは、ITを所有するということが当たり前だったのですが、現在はサブスクリプションモデルという、利用した価値の分だけ料金を支払うというモデルが常識になりつつあります。これは単なる料金モデルの変化という話ではなく、「ITを所有してもらう」という売り切りのモデルではなく、常に変化に対応できるよう、新しい技術をアップデートしていくモデルに進化しているということなのです。

日本企業は多額のIT投資を行っていますが、そのほとんどが古いシステムの維持のために使われているというのが現状です。これからITが社会に浸透して、さまざまなモノやコトが変化していく時代に、古いシステムの対応に追われ、変化に対応するための投資がなされていないのです。

私たちドリーム・アーツは、会計システムやバックオフィスといった領域ではなく、実際の業務に携わる現場を手助けするソリューションを提案させていただいております。そのなかでも、各ソリューションに共通する大事なコンセプトは「意識共有」です。今後、先行きのわからない不透明な社会で、情報のみを共有し働いていくことには限界がきています。情報単体では、役職や担当業務などによって、それぞれ感じ方が異なるものです。それだけでなく、情報に付随する情動、エモーションなどを共有することが非常に大切になってくるのです。
変化の激しい世の中で、「意識共有」のようなドリーム・アーツのコンセプトを、クラウドコンピューティングパワーに載せ、最新の形で実現する必要があります。そのため、私たちは今年から強力なパートナー、日本マイクロソフト様との協創を開始しました。
本日も、日本マイクロソフト株式会社の森山様にお越しいただき、ドリーム・アーツ製品とマイクロソフト製品の連携デモを行う予定ですが、今後もドリーム・アーツのコンセプトの実現と、お客さまのお手伝いをするために、このようなコラボレーションを積極的に行ってまいります。

ドリーム・アーツ講演
株式会社ドリーム・アーツ プロダクトデザイン本部長 執行役員 武田 智一

  • 株式会社ドリーム・アーツ
  • プロダクトデザイン本部長
    執行役員
武田 智一

ドリーム・アーツでは、今後のプロダクトの方向性といたしまして、「意識共有」をベースにしたコミュニケーションを軸にお客さまを支えていきたいと考えております。そして、今後のドリーム・アーツのサービスの大きな方針を、3つ発表いたします。

1. つながりの強化 2. 複雑化する業務への対応 3. カバー領域の強化

まず、つながりの強化についてお話しします。いままでのシステム運用というと、いわゆるスイートシステムと呼ばれるオールインワンのものをご利用されていた企業の方が多いと思います。しかし、オールインワンのシステムを使っていると、業務の変化に対応できず、小さな改修が積み重なり、デジタルトランスフォーメーション(DX)の足かせになってしまっている、そんな課題を抱えている企業が多いという現状があります。
変化の多い社会に対応するために、これからのシステム運用は、特定の要件に特化したサービスを選んで組み合わせて運用していくべきです。そして、そのような運用の場合、求められるのは、サービス間のつながりです。
そのため、これからはアドオンや追加の開発を行うことなくシステム認証やAPI連携を強化し、つながることを前提としたサービスの開発を行っていきます。

オールインワンのスイートシステムから、特定の要件に特化したサービスを選んで組み合わせて運用する時代に

マイクロソフトサービスとの連携を例にお話しします。たとえば、「SharePoint」と「ひびき®Sm@rtDB」(以下、Sm@rtDB)の連携において、ある業務は「SharePoint」のワークフロー、別の業務は「Sm@rtDB」のワークフローを用いなくてはいけないといった状況でも、サービス間の連携をしっかり行えば、ユーザーは使い分けを意識することなく同じシステム運用で業務を完結することができるようになります。

次に、複雑化する業務への対応についてお話しします。変化の激しい時代では、業務が変化するスピードも格段に上がり、ますます複雑化しています。その変化に対応できるように、我々もサービスを進化させてきました。
まず「INSUITE®」では、Ver4.1から「コンテンツ機能」を実装しました。例えば、業務マニュアルを作成しても手順がすぐに変わってしまい、マニュアルや情報が変化に対応できず、役に立たなくなってしまうことがあります。コンテンツ機能は、簡単にコンテンツを作成、編集できるため、マニュアルについても業務の変化に素早く対応できます。テキストだけでなく、情報量の多い画像や動画も簡単に埋め込むことができるため、確実に情報を共有できるのです。さらに、作るだけでなく、コンテンツをより良い物に改善するために、アクセス解析などの分析機能も備えています。しっかりと伝わるコンテンツを簡単に作成、編集し、育て続けるというサイクルがコンテンツ機能に備わっているため、複雑化する業務をサポートできるのです。

次に「Sm@rtDB」については、過去最大の57件もの新規機能追加を行いました。一例を紹介すると、RPAとの連携を強化した“RPA Ready”の実装や、案件や課題を一覧のビューにて確認できるカレンダー機能など、現場の方々のかゆいところに手が届くような開発を行い、複雑な業務への対応を目指しました。
最後に「知話輪®」についてご紹介いたします。「知話輪」は、単なるビジネスチャットではなく、人はもちろん、人とアイデア、人と業務をつなぐことをコンセプトにしています。アイデア、社内のキーマン、業務をつなぐことで、複雑化した業務のなかで「知話輪」から提案できるような世界観を目指しております。

最後に、カバー領域の強化について、サービスの未来像も交えてご説明いたします。変化が激しく多様化した社会で、自社だけでイノベーションを起こすということが難しい状況にあります。そのため、これからは異業種やパートナーなど、社外との連携によるオープンイノベーションを進めていく必要があります。いままでの社内の連携を強化する機能に加えて、今後は社外との「意識共有」を深めていけるように、カバー領域を広げてまいります。

これらのサービスの進化を支える土台として、クラウド基盤というものは不可欠になっています。サービスの進化、新しい技術を継続的に享受していくために、ぜひクラウド化をご検討いただければと思います。

ドリーム・アーツ講演
株式会社ドリーム・アーツ CTサービス本部 CT推進グループ グループリーダー 門脇 努

  • 株式会社ドリーム・アーツ
  • CTサービス本部 CT推進グループ グループリーダー
門脇 努

私もプロジェクトマネージャーをしているので、よく経験するのですが、みなさんは次のような課題をお持ちではないでしょうか。

  • パスワード付きzipファイルを作成し社内で回覧しているが、そのたびにパスワードを設定するのが面倒になってしまい、同じパスワードを使っている
  • Excelファイルなどを使ってプロジェクトメンバーで情報を管理していると、データが先祖がえりしてしまう
  • 時間をかけて作成した制作物が、会議のときには古くなっている
  • プロジェクトメンバーとなかなか連絡がとれない

以上のような業務の“あるある”が、特に大企業では往々にしてあると思います。

今回は、代表的な業務に絡めてのデモンストレーションを行い、上記のような課題を解決していこうと思います。

外部パートナーとのやり取りを想定したデモンストレーション

プロジェクトの課題管理では、各担当者がエクセルに状況を記載し、データによってはパスワード付きのzipファイルにしてそれを共有するというプロセスになっています。このような課題管理では、パスワードファイルの乱立、ファイルの先祖がえりなどの問題が発生してしまいます。
デモンストレーションでは、ドリーム・アーツのサービス「Sm@rtDB」と、マイクロソフトのサービスである「Azure Logic Apps」の連携により、上記のような問題が発生しない業務プロセスを紹介します。
各担当者が課題をExcelに登録すると、「Azure Logic Apps」で内容を読み取り、自動的に「Sm@rtDB」上にも同様のデータが記載され、さらに自動で「Sm@rtDB」のワークフローが開始されます。Excelに記載した情報が、自動的にワークフローで確認者に通達され、「Sm@rtDB」に統合管理されることで、ファイルの先祖がえりや、パスワードファイルの乱立といった問題を防ぐという流れが実演されました。

ドリーム・アーツの「Sm@rtDB」と、マイクロソフトの「Azure Logic Apps」の連携による業務プロセス

各業務担当者の進捗管理を想定したデモンストレーション

進捗会議を行いたいが、なかなか各担当者から進捗状況が報告されず、送られてきた情報がまとめられた頃にはもうすでに情報が古くなっているということがあります。さらに各担当者のデータを会議用にまとめ直すことに労力がかかる、といった課題もあります。
このような課題も「Sm@rtDB」と「Azure Logic Apps」の連携により解決できます。さきほどと同じように、各担当者の作成したExcelファイルが自動的に「Sm@rtDB」に登録されるようになれば、各担当者に個別に確認をせずとも進捗が確認できるようになります。また、特定の条件を抽出して表示する“ビュー”という「Sm@rtDB」の機能を使えば、事前に会議の内容に沿った条件を抽出して表示することで、わざわざ会議のためにデータをまとめ直すという無駄な手間が省けます。

緊急度の高い障害の対応を想定したデモンストレーション

緊急度の高い障害が発生したが担当者が不在。代わりに対応できる担当者がだれなのかわからないため、対応が遅れてしまうということがあります。また場合によっては、部門間にまたがる対応が必要になることも。
このような課題も、「Sm@rtDB」と「Azure Logic Apps」との連携によって解決できます。「One Drive」上のExcelに緊急度が高い障害を登録すると、「Azure Logic Apps」との連携により、「Sm@rtDB」に自動で情報を登録。登録と同時に「Sm@rtDB」上で担当者を自動で判別し、担当者の電話に自動音声で連絡することができます。これにより、登録者ではだれが課題担当者なのかの判断が難しい場合でも、適切な担当者に自動的に通知してくれるため、迅速な対応が可能になります。

ドリーム・アーツとマイクロソフトのサービスを連携させることで多くの課題を解決

このように、ドリーム・アーツのサービスと、マイクロソフトのサービスを連携させることで幅広い対応を可能にし、これまで以上に多くの企業様の課題解決をしていきます。

講演
日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部 テクニカルエバンジェリスト 森山 京平 様

お客さまとともに進化するDAソリューションの今後

  • 日本マイクロソフト株式会社
  • パートナー事業本部 テクニカルエバンジェリスト
  • 森山 京平 様

まず初めに、なぜクラウドを利活用しなくてはいけないかというお話をいたします。

その理由として、皆さまがご存知の通り、デジタル化が年々加速しており、2020年までに1時間に100万台のデバイスがネットワークにつながること、そして企業の平均寿命が12年になることが調査結果としてでてきているからです。つまり、新しいことに挑戦していかなければ企業が衰退していってしまう状況があげられます。これらの変化に対応していくためにはクラウドの利活用が有効であると考え、マイクロソフトでは5年前からインテリジェントクラウド、インテリジェントエッジを実現するプラットフォーム開発に注力してまいりました。

2020年までに1時間に100万台のデバイスがネットワークにつながり、企業の平均寿命が12年に。さらに計算資源はほとんどパブリッククラウドへ。

最近、マイクロソフトのCEOサティア・ナデラからのメッセージとして、企業の「Tech Intensity(技術の強度)」を高めていくというものがあります。Tech Intensityは、古いITサービスを刷新していく「Tech Adaption」と、新しいシステムを受け入れ、取り入れていく「Tech Capacity」を強化することによって、高めることができます。Tech Adaptionは、具体的に、古いシステムの刷新、データビジネスへの参画、ビジネスモデル変革などで高めることができます。また、Tech Capacityについては、マイクロソフトのサティア・ナデラの“Hit Reflesh”という著書の中で紹介され、Carol Dweck博士の“Mindset”という本の中で提唱された「Growth Mindset」によって、向上させることができます。Growth Mindsetとは、失敗を恐れず挑戦や変革を行っていく精神のことで、企業だと、チャレンジしていく社内風土といえます。古いシステムを利用し続けること、挑戦を恐れ変化しないことが機会損失を生む、という考え方がマイクロソフトでは浸透しているため、弊社内のカルチャーを直接、お客さまのTech Intensityを高める支援をすることができるのです。
ドリーム・アーツ様と協創していくなかで、ドリーム・アーツ様は、私たちのこの考え方を取り入れ、マイクロソフトの製品とドリーム・アーツのプロダクトが融合し、ソリューションが生まれたのです。

参加者の声
  • コンセプトにあったとおり、情報だけでなく意識を共有することが大事だと思いました
  • デモンストレーションを交えたマイクロソフト製品との連携が興味深かったです
  • 製品の将来性に魅力を感じました
  • クラウドを含め、システムが裏でつながるということの有用性が理解できました
  • デジタルトランスフォーメーションに向けた取り組みがよく理解できました
懇親会の様子
懇親会の様子

フォーラム終了後は懇親会を開催いたしました。引き続き多くの方にご参加いただき、お客さま同士の会話も弾んでいらっしゃいました。

ドリーム・アーツは、これからもお客さまとの対話を大切にし、より良いプロダクト、サービス・協育サポートをお届けしてまいります。これからも末永く、よろしくお願いいたします。