サーラグループ様

サーラグループはグループ全社員を新たな「統一情報基盤」をどのように実現したのか

サーラグループ
サーラグループ
設立
1909年
従業員数
4,300 名(2014 年度、グループ全体)

サーラグループは、「中部ガス」「サーラコーポレーション」「サーラ住宅」の上場3社を中心とした、全41社から構成される企業グループである。愛知県東部と静岡県西部を中心に、エネルギーサプライ&ソリューション、住まい、カーライフサポート、アニマルヘルスケア、ホスピタリティ&デベロップメント、ロジスティクスその他の事業を幅広く展開している。

導入概要
導入時期
2012年6月
導入期間
約9ヶ月
利用規模
グループ全社での導入

Notes のサポート終了をきっかけに移行プロジェクトが始動

今回の導入プロジェクトをリーダーとして推進した、株式会社サーラビジネスソリューションズ(SBS)企画チームリーダーの小出輝雄氏は、「これまで、グループ内の複数企業で活用していた『IBMNotes』のサポート終了が、情報基盤の刷新を検討する直接のきっかけになりました」と話す。SBSは、サーラグループ各社に対してITソリューション全般を提供している情報システム子会社である。

サーラグループは、前述したように事業内容の異なる多くの企業の集合体である。そのため、当初は情報基盤に関しても、それぞれの企業が独自に導入し、運用を行っていた。この状況を改善し、グループ全体での情報共有を推進するため、1997年前後から2000年にかけて「グループ統一の情報基盤」として、Notesの導入を進めた。データベース開発の容易さ、アクセス権限設定の柔軟性といったメリットを生かしつつ、グループ間での情報共有に加えて、各社独自の業務に対応したアプリケーションも作り込みながら導入範囲を広げてきた。

一方で、長くNotesを運用する中で、いくつかの課題も生まれていた。各社の導入時期の違いといった理由から、グループ内には3つのNotesサーバがそれぞれに独立して動いている状況となっていた。「グループ統一の情報基盤」として展開を進めていた一方で、各Notesサーバには異なった情報が蓄積され、それらを全体で共有することが困難になっていた。また、Notesの仕様から、同じサーバ内にあるデータベース上の情報も検索がしづらく、その中から必要な情報を探し出すのに時間と手間がかかるという状況が生まれていた。

株式会社サーラビジネスソリューションズ 企画チームリーダー 小出輝雄氏 株式会社サーラビジネスソリューションズ
企画チームリーダー
小出輝雄氏

Notesのメリットのひとつである「データベース開発の容易性」も、別の問題の原因となってしまっていた。エンドユーザーに対して開発を許可していたため、異動や退職などでいなくなった社員が開発していたデータベースが、未管理のまま放置されてリソースを浪費するようになっていたのだ。加えて、サーラグループではNotesをクライアント/サーバ環境で利用していた。Notesクライアントでは、ユーザー認証を「IDファイル」を使って行うが、ユザが異動したり、PCをリプレースする度にPC間でのIDファイルの入れ替えと環境設定作業が発生し、この作業と時間がユーザーとSBSの双方にとって大きな負担となっていた。

そして、最大の問題が「サポート切れ」だった。

「Notesは、バージョンアップにあたって、サーバーとクライアントライセンスのバージョンアップ費用が発生するだけでなく、互換性の検証が必要になるため、そのつど膨大なコスト発生が予想されました。特に独自に開発したデータベースは、改修しないと新バージョンで動作しないケースも考えられました。バージョンアップで得られる機能アップと、想定される費用が見合わないため、システムの老朽化やサポートが終了するという理由だけでのバージョンアップに対しては、経営側も承認を出さなかったのです」(株式会社サーラビジネスソリューションズ業務グループの天野泰伸氏)

バージョンアップが行われないまま、旧バージョンのNotesを使い続けるうち、メーカーによるサポートは終了してしまう。同社グループの情報基盤は、文字どおりの「危機的」な状況に陥りつつあった。

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事例目次

  • Notes のサポート終了をきっかけに移行プロジェクトが始動
  • Notes移行の実績と「導入後」への期待から「INSUITE」を選択
  • データベースの棚卸しと仕分けが移行の肝に
  • 情報基盤の刷新によって得られた効果は?
  • 「グループ一体経営」を支える「ポータル」の活用が進む
  • 根付きはじめた“インスイート”をさらなる情報活用の基盤に