令和の現場力

デジタル×AI時代の
「業革3.0」

元号が「令和」へと変わる節目の今、「業革3.0」による新たな発想と行動が企業・組織・個人に求められている。
経営テーマとしては古典的ともいわれる「業務改革」を、なぜこのタイミングで主テーマとして書いたのか。「業革3.0」を体現するYTRとは。

本著では「良品計画」、「変なホテル」、「SOMPOケア(介護)」という、人間中心の業革で現場の力を引き出しているケースを取り上げ、「業革3.0」実現に向けた具体的な道筋を示していく。

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「業革3.0」時代、ICTが果たす役割とは

あなたは「VUCA」の時代をどう生きるか

  • Volatility(変動性)
  • Uncertainty(不確実性)
  • Complexity(複雑性)
  • Ambiguity(曖昧性)

の頭文字を取って表現される「VUCA」は今後より顕著になっていく。そんな中、「デジタル・ディスプラプション」 に表現されるような、デジタル技術による破壊的なイノベーションも幾度となく起こることだろう。

業務改革は誰のものか

国、企業、技術を飛び越えた本質的なボーダレス化は多様なビジネスモデルが融合したイノベーションを生み出す。その中で、もはやICTから目を背けることはできないのだ。では、あなたはどのようにICTと付き合うべきなのか。そのヒントは、本著の「YTR」という言葉に表現されている。業務改革は会社中心のBPRから、人間中心の「YTR」へ。

書籍内容紹介

まえがき

日本企業の現場が壊れていく・・・・・。
最近、頻繁に報道される日本企業の不祥事を見るにつけ、そう思わざるをえない。
鉄鋼、自動車、油圧機器メーカーなど日本を代表する製造業で頻発する品質検査不正はその典型例である。品質の根幹である検査データの改ざんに現場が手を染めるというのは、品質で勝負してきた日本企業にとってありえない事態だ。
「壊れていく現場」は製造現場だけではない。(つづく)

株式会社ローランド・ベルガ― 会長 遠藤功氏 株式会社ローランド・ベルガ― 会長
遠藤功氏

おわりに

「100席のレストランを店長1人で運営?しかも価格は安く、味も一流シェフと同等。客の要望に合わせて味の好みを調整するだけでなく、カロリーやコレステロールの調整まで行い、しかもオーダーから3分で出すだと!?」―この驚くべき米レストランのニュースがネットで配信されると、日本の外食産業に衝撃が走った。(つづく)

株式会社ドリーム・アーツ 代表取締役社長 山本孝昭 株式会社ドリーム・アーツ
代表取締役社長
山本孝昭

目次紹介

「令和の現場力」著者対談

──
「『IT断食』のすすめ(2011/11)」、「行動格差の時代(2013/5)」に続く3冊目の共著となります。「現場力」をテーマに、執筆することになったきっかけをお聞かせください。
遠藤氏
時期は出版(2019/5)から1年くらい前。「働き方改革」に対して、非常に多くの企業が取り組むようになってきた一方、肝心の仕事を変える部分にフォーカスが当てられていないことに違和感があった。新しい発想で、古臭く捉えられがちな「業務改革」を改めて考えたいというところディスカッションがはじまった。
山本
残業は駄目と言いながら、肝心の仕事は変わっていませんからね。今回で3冊目となりますが、執筆活動は本当に大変。このディスカッションが始まるまでは、この大変な活動を改めてするとは正直思ってもいなかった。
──
お二人とも常に「現場力」を重視されていますが、今の現場に必要な「業革3.0」とは。
山本
昭和に代表される「業革1.0はOA(オフィスオートメーション)、平成に代表される「業革2.0はBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)」。いずれも中心に据えられているのは会社。
遠藤氏
それに対して、令和は「人間がど真ん中」。当時コンサルタントだった立場からすれば、「業革1.0」「業革2.0」が時代ごとの課題に対して間違っていたとは思わないが、平成30年の中で会社や業績を至上とした取り組みには限界を感じていた。事実、息切れや疲弊している現場も増えている。今の時代に対して、これまでの手法は「ぬくもりのない業務改革」とも感じる。
株式会社ローランド・ベルガ― 会長 遠藤功氏 株式会社ローランド・ベルガ― 会長
遠藤功氏
──
「ぬくもりのない」というのは、すごく分かりやすい表現ですね。本書でも様々な現場が登場します。「現場力のある会社」に共通するものはありましたか。
遠藤氏
まさに「人間がど真ん中」。ここに尽きるかもしれない。現場で会ったみんなが本当に目を輝かせている。自分が仕事に関わる意義、価値が分かっているのだろう。接していても感じる熱量がまるで違う。
山本
本当に。企業規模によるものでもないし、自分たちが新しいことをしているという感じもしない。ただ、「人間がど真ん中」。
──
ぬくもりの答えが人間というのは、何かホッとします。「業革3.0」を実現するためのキーワードとして「YTR」があります。このキーワードが出てきた背景は。
遠藤氏
YTRは「Y(役に立つ)ことを T(楽しく) R(楽に)やる」。これは今回の4つの会社、特に良品計画の金井会長にインタビューさせていただいた際の会話をきっかけに思いついた「BPR」をもじった造語。
山本
インタビューで感じたのは、現場の一人ひとりが仕事を「自らの存在価値を生み出す」機会だと考えて取り組んでいること。4つの会社ともICTはあくまで人間がラクになるための道具ということを理解していて、仕事は自主的・自発的・自律的に変えようとしている。事実、すでに変えている部分も。
遠藤氏
そうだね、アナログのレベルで仕事を変えるということを深く考えている。一方、効率化や生産性を追求しすぎるあまり、無駄な仕事すらも意味を考えずにこなすようになっていったのが平成の後半とも言える。
山本
ICTやデジタルはその上での掛け算で、まさにラクになるための道具。ただ、ラクなだけでは仕事にならない。大事なのはラクになった時間で、創造性の高い仕事に時間を使うこと。こうなると、ラクを生み出して次の創造性へというサイクルが回りだす。
山本孝昭 株式会社ドリーム・アーツ
代表取締役社長
山本孝昭
──
自らが主役となって現場から仕事を変えていく必要があるという一方、経営としてはいかがでしょう。経営の方にもメッセージを。
山本
本書は経営への警鐘という面もある。さっき話した効率化や生産性の暴走は、現場が弱くなったという事実と合わせて、業績至上主義を過度に推し進めた経営にも責任がある。
遠藤氏
そうそう、経営も加害者。何も現場だけをやり玉にあげたい訳ではない。これまで以上に会社ごとの状況や課題は異なるのだから、自社の現場に耳を傾けることのできない経営層のままでは令和の時代を生き抜けないかもしれない。
──
最後に、『令和の現場力』を読んだ方、またこれから読む方にメッセージをお願いします。
山本
仕事を楽しめるということが、今まで以上に大事になってくる。それは個人だけでなく、会社にとっても。本書にある「業革3.0」や「YTR」が、楽しい仕事を実現するためのヒントに行動してもらえたら、これ以上に嬉しいことはないね。
遠藤氏
実は表紙は「日の丸」をイメージしたデザインにしているんだよね。本書を読んだことで、現場力の強い日本企業を取り戻せるきっかけを掴んでもらえれば嬉しいね。
──
本日はありがとうございました。
遠藤氏・山本
ありがとうございました。
遠藤功氏、山本孝昭

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メディア掲載

日本経済新聞朝刊2面に掲載(2019/5/30)

日本経済新聞朝刊16面に掲載(2019/6/3)

週刊ダイヤモンド「目利きのお気に入り」(94ページ)にて紹介(2019/6/29号)

Amazon books公式アカウント ツイートツイートはこちら(2019/5/31)

令和の現場力

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