株式会社豊田自動織機様
INSUITE®Enterprise で2,000 社の取引先とのコミュニケーション強化を!

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  • 標準機能が豊富なパッケージ
  • 導入・運用保守のコストを大幅にカット
  • 取引先のコミュニケーションを深め事業上の価値を創出

    ■導入企業プロフィール
  • 企業名株式会社豊田自動織機
  • 創業年:1926年
  • 社員数:39,916名(2009年3月31日現在)
  • 事業内容:トヨタグループの源流となる豊田自動織機は、自動織機の製造・販売を目的として、1926 年に創立された。その後、多角化を進め、繊維機械、自動車( 車両、エンジン、カーエアコン用コンプレッサーほか)、産業車両、エレクトロニクス、物流へと事業領域を拡大。 生産拠点は、欧州、北米、アジア( 中国、インド) に展開し、販売ネットワークは全世界に拡がるなど、グローバルな事業活動を推進している。2006 年11 月には創業80 周年を迎え、更なる発展を目指し、積極的な取り組みを続けている。
    ■導入概要
  • 導入時期:2009年1月
  • ユーザ数: 5,000CL

豊田自動織機では、幅広く展開している事業分野における様々な部品・材料・設備の調達を世界中の取引先から迅速かつ公正に実施するために、業界に先駆けてインターネットを通じたビジネスを構築していた。この取り組みは、業務コストの削減と利便性の向上を達成したことで高く評価され、優良な取引先の獲得や仕入条件の改善に大きく寄与。さらに2002 年には、外部調達に関わる20にも及ぶシステムとWeb サイトへの入り口を集約する取引先向けポータル“e-shokki”を開設し、更なる効率化を図りつつ、クライアント認証によるセキュアな取引網を実現した。この2,000 社に及ぶ取引先向けポータル“e-shokki”の第二世代を担う情報共有基盤としてINSUITE®Enterprise が採用された。INSUITE® 導入の経緯や導入後の効果について、お話を伺った。

【導入背景】 情報の公開制限ができる次世代の取引先ポータルを検討。

株式会社豊田自動織機 情報技術研究所
グローバル IT部 部長
山田 達也 氏

取引先との業務連携に高い成果を挙げてきたe-shokki 第一世代であるが、経年やビジネス環境の変化に伴い諸々の問題をはらむようになっていた。「取引先の増加とともにレスポンスの悪さが顕著になっていました。取引先のPC 環境も新旧入り混じって多様化してきており、古いシステムで対応するのは限界がきていました。」(山田氏)

また、旧システムでは解決できない不便な点もあった。利用者毎のアクセス制御ができず、全ての取引先に同じ画面・同じメニューのポータルが提供されていたのである。しかし、取引形態によって利用できるシステムは異なる。開いて見ないと使えるかどうか分からないメニューが並んだポータルは、利用者を混乱させ、サポート部門への問合せ負荷を増加させていた。

【製品選定】 取引先ポータルとしての要求を満たした機能の幅広さが決め手。

日増しに大きくなる問題を解決するために、新システムの検討が始まった。選定にあたっては、3つのポイントを重視したという。

① 既存の資産をそのままに移行

e-shokki の役割は取引先がバックエンドにある調達関連システムを効率的に使用するためのフロントインタフェース。既存の周辺システムに手を加えることなく利用者の使い勝手も変えずに移行するためには、現行の認証の仕組みをそのまま使えることは絶対譲れない条件だった。

②導入・保守時のコストを抑える

標準機能で出来ることの幅広さも選定するうえでの大きな条件だった。

豊田ハイシステム株式会社 IT インフラ部
(左)小形 健一 氏  (右)本多 麻奈未 氏

導入時の追加開発を極力抑え初期投資コストを抑えることと、不具合対応などの運用保守にかかるコストを生じさせないことがその理由だ。「実際これまでのシステムトラブルは、多くが独自開発した部分の不具合が原因でした。カスタマイズするとその分運用面での負担が増えます。そのため、今回は性能面の安定性に優れるパッケージを採用することを決めていました。」(本多氏)

③新しい価値が提供できる可能性

第一世代e-shokki を立ち上げた当初から、取引先とのコミュニケーションを深め事業上の価値を創出していこうという発想はあったものの、旧システムでの実現が難しくほとんど手をつけられていなかった。企業間のコミュニケーションが広がる可能性を持つことも視野に入れながら製品を探していた。

株式会社豊田自動織機 情報技術研究所
グローバルIT 部 システム企画第一室 室長
小沢 正樹 氏

そんな中出会ったのがドリーム・アーツのINSUITE® だった。「取引先向けポータルの要件として重要視していたシングルサインオンを含めた認証の仕組みが整っており、使い勝手もいい。

e-shokki が求める要件は満たしており直ぐに使い始められるという印象を受けました。」(小形氏)。INSUITE® はグループウェア機能を備えた大規模組織向けポータル製品であり、大規模運用に求められる堅牢なセキュリティや、ITスキルにかかわらず簡単に使える操作性の高さにも強みを持っている。それがe-shokki で求めるものとマッチしていたのだ。また、構築・運用保守を受け持つIIJ グループとの協力体制も選定を後押しした。「数社からの提案を比較して、メーカとシステムインテグレーターとの連携の良さが一番優れていたように思いました。最も真剣・親身に相談に乗っていただいたので、安心感がありました。」低コスト・短期間で移行をするにはなるべくパッケージを活用しつつ、足りない差分は構築・カスタマイズする必要が出てくる。そこには製品を提供するメーカと構築するシステムインテグレーターの協調的な連携が不可欠なのだ。

【導入効果】 運用のコストと負荷が大幅に低減。

導入後、システムの設定や管理に掛かる負担が大幅に減ったという。「INSUITE®になってアクセス制御の設定が非常に簡単になりました。利用者を追加するたびに発生する作業なので、運用上非常に助かっています。旧システムにも実はアクセス制御の機能がありましたが、設定方法が複雑なため使えませんでした。」(本多氏)

当然、利者側からしても、閲覧権のある情報や使えるシステムだけが表示されるようになったので使い勝手が格段にあがったという。また、カットオーバーしてから現在までノントラブルで安定した稼動を続けていることも大きい。その品質の高さはINSUITE®のパッケージとしての作り方にあると山田氏は言う。「パッケージであるコアな部分、要件に合わせてカスタマイズする部分の両方の品質が重要。コアな部分はパッケージベンダーさんにお任せしてユーザである我々は、そこに対して軽くなりたいという思いがあります。また、INSUITE® はカスタマイズする場合我々ユーザにはAPI を提供し製品のソースには一切手を加えないという考え方を徹底しています。そのため、我々はパッケージの中身は心配せずにインタフェースの部分のみ注意していればよい。そこが品質につながると思っています。」

【今後の展開】取引先との双方向コミュニケーションを達成し共存・共栄の関係を。

株式会社豊田自動織機 情報技術研究所
グローバルI T 部 システム企画第一室
(左)鈴木 洋 氏    (右)飯田 光安 氏

新e-shokki が稼動しはじめ、情報にアクセス制御が掛けられるようになり、機密性の高い情報も安全に提供できるようになったことから、取引先とのコミュニケーションにおいて新たな試みが動き始めている。例えば、特定の取引先だけにしか公開できない取引内容に関する詳細な情報なども、安全かつ確実に伝達できるようになり、提供できる情報が拡がった。取引先もその情報をもとに新たな提案を行うなど、双方がメリットを享受する効果が期待されている。今後は、永年の課題である取引先との双方向コミュニケーションをe-shokki でどう実現していくかが鍵だという。これまであいまいだったバックエンドの20 のシステムの主管部門をはっきりと決めた。現場部門が取引先とどのような情報のやり取りをしたいか、そこの整理をするのが手始めだと小形氏は語る。

「具体的な取組みはこれからですが、INSUITE® が標準で搭載しているコミュニケーションや情報管理の機能にさまざまな実現可能性を感じています。例えば、詳細な情報の送りわけやアンケートの回収ができる『通達・アンケート機能』を利用して各主管部門が仕入先に情報を伝えたり、逆に要望を聞いたりすることも考えています。これまで一方通行の情報伝達であったため、システム情報などのお知らせレベルにとどまっていましたが、今後は事業上の価値あるやり取りにシフトしていくことを期待しています。」

まだ構想レベルだが、織機製品の技術仕様書を公開しその情報を取引先の新製品開発に利用してもらったり、逆に仕入先の新製品の情報を受け取ったりするような戦略的な活用も視野にいれているという。取引先との関係の発展とともに可能性は広がる。