2007年7月26日に開催された弊社主催のセミナー「攻めの内部統制セミナー~非定型業務を攻略せよ~」。まず初めに、実務現場における非定型業務の効率化を通じて、真の内部統制を実現するという「攻めの内部統制」について、弊社取締役営業統括本部長吉村厚司より講演をいたしました。

攻めの内部統制とは

■内部統制の目的は4つある

内部統制の目的は「業務の有効性と効率性」「財務報告の信頼性」「コンプライアンス」「資産の保全」の4つです。一方、財務報告の信頼性確保を主目的として捉える企業が多い中で、企業の内部統制担当者へのアンケートからは、内部統制によって社内の業務はかえって非効率になり、活動が形骸化するという懸念を抱かれていることが分かりました。「内部統制を進めるにあたっては、財務報告の信頼性に偏らずに内部統制の本来の目的をバランスよく実行し、業務の効率化や企業成長につながる内部統制を実施しなければなりません」と吉村は述べます。

■財務報告の信頼性確保 イコール 内部統制という「誤解」

ダイレクトレポートの義務化や統制の対象範囲を曖昧にした結果、企業に多大な対応負荷を与えた米国SOX法。この教訓を踏まえ、日本版SOX法と新会社法は制定されましたが、これらは企業の経営効率が考慮された内容であり、財務諸表の信頼性だけでなく業務の効率化をも要求しています。「内部統制は、財務報告の信頼性確保だけでは不十分なのです。企業が真に求められている内部統制を実現するには、企業内業務の効率化に着手する必要があります。」と吉村。

■企業成長につながる内部統制は、ワークスタイルの変革で実現

業務の効率化には、社員が多くの時間を割く業務にメスを入れるのが効果的です。企業の実務内容を分析すると、顧客対応やミーティング、企画立案などの「非定型な業務」が中心という結果が出ました。非定型な業務の担い手は人であり、非定型業務の効率化を実現するには、各社員の業務への取り組み方そのものを変える必要があります。社員の気風や企業風土といった、COSOキューブにおいて内部統制の土台とされている「統制環境」、すなわちワークスタイルの変革が求められているのです。

「財務報告の信頼性を中心とする「守りの内部統制」と、ワークスタイル変革による「攻めの内部統制」をバランスよく実現することで、企業の経営力を高め、企業価値を向上させる内部統制が可能です」と吉村。続けて、弊社ソリューションでどのように「攻めの内部統制」を実現できるかといったポイントを具体的に解説し、講演を締めくくりました。

INSUITEデモンストレーション・活用事例ご紹介

デモンストレーションでは、攻めの内部統制ソリューションを担う製品としてINSUITE®Enterprise2.0を ご紹介。実際に製品をご活用いただいているお客様の実務環境を再現することで、オフィスの中で製品がどのように活用され、具体的にどういった効果が出るのかという点が目に見えてわかる臨場感溢れるデモンストレーションとなりました。続いての活用事例では、既存業務のシステム化に留まらず、企業の仕組みそのものや各社員の業務への取り組み方といった、ワークスタイルそのものを変革することで企業成長に結びつけた企業様の実例をご紹介し、セミナーを締めくくりました。