
より創造的なチーム環境を実現するためのワークショップシリーズ「Yebisu Lab<えびすらぼ>」。今回は、チームメンバーの多様性を確認し、それを創造的に活用していくための写真コンテストワークショップを実施しました、与えられた課題は、ドリームアーツ本社近辺で「面白い写真を撮ること。簡単なようで奥の深いワークショップになりました。
今回のワークショップは写真がテーマ。参加者には、いつも使っているデジカメを持参してもらいました。当日、幸いにも天気もよく、写真日和になりました。
ルールは簡単。1時間以内に写真を撮って戻ってくること。撮ってきた写真の中から3枚を選んで発表するということ。スタートの合図とともに、各自、それぞれ、ドリームアーツ本社のある恵比寿の街へと散っていきました。
小山「同じ場所、同じ時間という条件にもかかわらず、みなさんが撮ってくる写真は、まったく違ったものになるはずです。その視点の違いを楽しむのが今回のワークショップのテーマ。自分らしさがでるように、興味がわいたものはどんどん撮ってみてください」
撮影するにあたっては、1つのテクニックを紹介しました。ひとつは、ものを撮影するときに一歩前にでて、「もっと寄る」こと。目では見えていても、写真にとって見ると小さくなってよく見えないことがあります。そういうことのないよう、興味の対象に思い切って寄ること。これにより、より積極的に対象とかかわることができます。
それぞれ持ってきたデジカメで撮影を行う。
創造性を開発するレクリエーションとしても気軽に実施できるワークショップです。
1時間たって戻ってきてみると、参加者は一様に充実した表情をしていました。「いつもなら気にならないことが目に飛び込んできた」「撮ってみた写真を眺めていると、どういうことに興味があるのか見えてきた」という感想。ここには、創造性を高めるための重要なポイントがあります。それが、「メディアをもつと情報が入ってくる」ということ。
普通は、情報を持っているからこそ、それをメディア、つまり情報を発信する媒体に載せるという順番で考えます。しかし実はそれは逆。自分のメディアをもつことによって、情報が入ってくるようになる。今回でいえば、写真を発表する場を与えられたからこそ、情報が飛び込んでくるようになるわけです。今まで見過ごしていた面白いことに着目するためには、メディア、つまり発表の場をもつことなのです。大げさなものでなくても、ブログやSNSなども立派なメディアになりえます※1。
※1メディアをも読者参加型メディアを手がけてきた橘川幸夫さんの著書「インターネットは儲からない」はおすすめ。そこでなされている「自分のメディアを持つということは、絶えずその白紙の紙面を自分の言葉で埋めることを意識して生活するということだ」という指摘は、インターネット時代には、さらに大きな意味を持ってきます。
そしていよいよ発表の時間です。参加者の写真はみごとにバラバラ。「ここどこ?」「どうやって撮ったの?」という質問が飛び交います。写真一枚一枚が、気持ちのいい驚きをもたらしてくれます。そこには、「他人の視点」という、身近でありながらついつい忘れがちな「不思議」があるのです。
アイデアはありふれたもの同士の新しい組み合わせ。そこにはものそのものの新しさではなく、視点の新しさが必要になります。その新しい視点をもたらしてくれるのは、実は他人。異業種のメンバーが集まったワークショップは、それぞれにとっての「新しい視点」が満載でした。
ちなみに投票でトップになった写真は、何気ない親子の様子を捉えた1枚。そこに、撮った人のやさしい気持ちまでみえてくるから不思議です。

発表の様子。プロジェクターで映し出される写真に、全員が見入っています。

最も票を集めたFさんの写真のなかの一枚。
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多くのビジネスマンが1年の大半の時間を過ごす仕事場。そこでの時間の使い方やアイディアの生み出し方は、ビジネスマンのサバイバル術のようなもの。しかし、それら具体的な技は、仕事のデキル人が経験知として知っていて、あまりオープンにされていないのが実態です。それらをHACKという表現で絶妙に表し、日本のビジネスマンにどんどんオープンにしている方。それが小山龍介氏です。
トップダウンの大戦略だけではもはや成功できない現代、現場力を高めるためのソフトウェアを開発するドリーム・アーツは、小山氏の活動に共感を覚え、支援させて頂くことになりました。予測不能な現代ビジネスの中で“楽しく仕事する技”を、ワークショップを通し小山氏と一緒に掘り下げ、そこで発見される様々な技を皆様と共有したいと考えています。少しでもこの連載が皆様の現場力の向上につながれば幸いです。
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小山龍介プロフィール 松竹株式会社 新規事業プロデューサー兼松竹芸能株式会社事業開発室長。「えびすらぼ」主宰。 1975年、福岡生まれ。京都大学文学部哲学科美学美術史卒業。大手広告代理店勤務を経て、現職。サンダーバード経営大学院でMBAを取得。 「歌舞伎美人(http://www.kabuki-bito.jp/)」などの新規事業立ち上げを行っている。ISIS編集学校師範代・代匠。 著書に『STUDY HACKS!』『IDEA HACKS!』『TIME HACKS!』『ライフハックのつくりかた』『超WORK HACKS!』など。 |